【徹底比較】北海道大学経済学部と小樽商科大学商学部は、何が違うのか?
本ブログでも何度も紹介してきた、
いずれも北海道を代表する国立大学であるが、
何が違うのか、しっかりと理解している人は少ない。
今回、徹底比較したいと思います。
【立地】
北海道大学☆☆☆☆☆
北海道大学は札幌駅から数分という立地は全国有数。
一方、小樽商科大学は札幌からJRで36分。札幌から通う学生【札通生】が多数。
ただし、大学までの地獄坂が地獄、笑。
【道内ブランド力】
北海道大学☆☆☆☆☆
小樽商科大学☆☆☆
日経BPの大学ブランドイメージ調査では
北海道大学は76.6で道内トップ。小樽商科大学は55.0で道内2位。
小学生の頃から知っている北大、高校になってから知る樽商といったデータもある。
【偏差値】
北海道大学☆☆☆☆☆
小樽商科大学☆☆☆
ベネッセ(進研模試)によれば
北海道大学の経済学部の偏差値は67、一方、小樽商科大学の商学部の偏差値は57。
偏差値が10違うことから、前期は北大、後期は小樽商科大学という戦略が成立する。
【学費】
北海道大学☆☆☆☆
小樽商科大学☆☆☆☆☆
両者とも国立大学であることから授業料は53万と変わらない。
ただし、小樽商科大学には授業料が半額になる夜間主コースがあることから差をつけた。
【就職力】
北海道大学☆☆☆☆☆
小樽商科大学☆☆☆☆
両者を比較してみれば、北海道大学の方が若干、道外の大企業の数が多い。
その分☆を一つ多くつけた。そもそも道外出身者が多数を占める北大では道外志向が強い。
ただし、小樽商科大学も半分が道外の企業に就職していることには注意したい。
また道内就職については、ほぼ遜色がない。
道内就職を考えているのであれば小樽商科大学でも十分と言える。
【留学とその支援】
北海道大学☆☆☆☆
小樽商科大学☆☆☆☆☆
北大経済学部の協定校はイェーテボリ(スウェーデン)とマクマスター大学(カナダ)の2校。
*ただし、大学間協定には32の国と地域、90の大学がある。
小樽商科大学の商学部の場合、15カ国20大学の協定校が存在する。
総合大学と単科大学では、単純に留学先の量を比較できないが、
小樽商科大学の☆を一つ多くつけたのは、留学支援の厚さでの差である。
小樽商科大学のOBには、日本オラクル創業者の佐野力氏がおり、その多大な寄付による留学奨励金がある。
この制度では毎年60人がわずか実費5万円で留学しており、留学希望者にとっては大変手厚い支援になっている。
また、2017年度はすべての海外留学希望者に全てに「返済不要の奨学金」が支給されていることも評価した。
【カリキュラム】
北海道大学☆☆☆
小樽商科大学☆☆☆☆☆
これがなかなか比較できない項目である。
そのため筆者はブログのために二つのオープンキャンパスに潜入、参加した。
北大経済学部長の平本先生によれば、
「北海道大学の経済学部の魅力は、ゼミの人数が少ないこと。5人か7人である」
基本的に、経済学部や商学部は大学にる違いが薄い。
その中で平本先生はゼミの少人数制を北大経済学部の特徴とした。
また基本的に北海道大学は研究大学であるため、研究者に進みたければ迷わず北大である。
また学生説明によれば、
①キャンパスが広いこと、②キャンパスの立地がいいこと、③四季が綺麗なこと
を挙げていた。どうやら特段、北大経済学部には特徴がないようだ。
一方小樽商科大学のアドミッションセンター&入試室の説明によれば、
「実学・語学・品格」「北の外国語大学」「5万円からの留学プログラム」「実践&起業のゼミ」「学科を超えた学びの提供」「理系学生へのカリキュラム」
根底にあるのは、実践的カリキュラムと外国語重視の姿勢であった。
まとめ
①立地、 ②道内ブランド力、③偏差値、④学費、⑤就職力、⑥留学とその支援、⑦カリキュラム
の観点から評価した。
①立地、 ②道内ブランド力、③偏差値の観点では
北海道大学経済学部は圧倒的優位な立場にあるが、その他の項目では大きな差は見受けられない。
特に⑥留学とその支援、⑦カリキュラムの観点では
学生によっては小樽商科大学の方がふさわしい場合もある。
そして、
理論をしっかり学びたい&将来は研究者志向であれば北大。
実践的な能力を養いたければ小樽商科大学。
この差については多くの受験生に認識しておいて欲しい。