北海道の文系国公立大学まとめ
前回の記事で北海道の主な文系大学を
⑶釧路公立大学 とした。
この記事ではより詳細に道内国公立大学を精査した。
それが以下の表である。
教育学部、看護学部、デザイン系も含めた広い意味での文系学部の定員と偏差値一覧である。
正直、受験生の総数の割に教育大学5校というのは多すぎる気がする。
また文学を勉強したければ基本的には北海道大学に進学するしかない。
リクルート進学総研によれば、
北海道の2015年の大学進学者数は16,042人。
彼らが北海道内の大学に進学する割合は68.3%。
全国の割合が43.6%であることから極めて道民の道内意向は極めて高いことが分かる。
道内信仰の強さは異常と言える。
さて、道内の受験生16,042人のうち68.3%、
つまり10,957人が北海道に残ることを意味する。
しかし、表に示したように教育、看護、デザイン系の学部を合計しても定員は
3110人。
文理選択の詳細データがないことから10,957人の文系内訳を示せないが、
受験生にとって安心できる定員ではない。
どうしても道内の大学へ進学したい文系学生へ
前回の投稿で文系大学、学部を擁する大学として、
の3つを挙げた。
北海道民としては道内トップ大学である、北海道大学を目指したいところである。
しかし、北海道大学の文系学部の偏差値は67、68と全体の約上位2%
相当の選ばれし人間である。
かつデータからみればより悲惨である。
代々木ゼミナールの発表によれば、
2017年度入試の前期試験の道内比率は39.9%。後期試験は22.4%。
代々木ゼミナールの以下のグラフからも分かるように、
札幌市民にとっては「北海道大学は近いけれど、入れない大学」である。
そうなれば現実的に目を向けるべきは次の
小樽商科大学である。
進研模試の偏差値によれば、偏差値は58。
これは決して簡単な大学ではないが、北海道大学に比べれば現実的だ。
調べてみれば、小樽商科大学は前期・後期の一般試験に加え、90名の定員を持つ推薦入試、夜間主、商業高校向けの総合入試などでも入学可能である。
進学校でなくても挑戦可能と考えられる。
多くの高校生や保護者は、ここに焦点を当てた受験戦略が必要なのではないか。
道内の文系高校生の進学先
北海道内は他の地域に比べて道内進学の意識が強いらしい。
これは話によれば保護者の意向が強いとのこと。
さて、それでは道内の文系学生にとってどのような進路が残されているのだろうか?
基本的には教員養成課程を除けば以下の3大学に集約されるんじゃないかな。
ベネッセ(進研模試)の偏差値も合わせて記載する。
⑴北海道大学(法学部:68・経済学部:67・文学部:68)
⑶釧路公立大学(経済学部:49)
本来大学は学びたい学問やアドミッションポリシーで選ばれるといいと思うのだが、結局のところは自身の偏差値で選ぶことになる。
そして北海道の文系大学(学部)の偏差値の差が絶妙である。
道内トップ大学である北海道大学が67、68。
中堅にあたる小樽商科大学が58。
比較的容易な釧路公立大学で49。
それぞれ約10の偏差値の差がある。
北海道大学は全体の上位約2%。
小樽商科大学は全体の上位約16%。
釧路公立大学は全体の上位約50%。
結構大きな差がある。
北海道大学を諦めた場合、偏差値10も低い小樽商科大学を選ぶ必要がある。それがだめなら、さらに10低い釧路公立大学である。
この中間はない。
これを考えれば、受験生は道内に固執せずに広い視野で進学先を選ぶことが賢明である。